子供との向き合い方


『向き合う』とは『並ぶ』こと

 

色々な年齢、様々な性格のお子様をお持ちの保護者がいらっしゃることだと思いますが、

お子様ときちんと向き合っていらっしゃいますか?

ちゃんと向き合っています、そう答える方でも、実は向き合い方に不安を抱えつつ子供と狭い世界で対峙している方も多くいらっしゃるように思います。

しかし、常に自分は子供の方を向き、子供には自分の方を向かせる。『お互いに対面している』その状態は、実はお互いの世界を閉ざしてしまうことにもなり得るのだと気づいてください。視野が狭く、世界が狭く、お互いの事しか見ていない状態に陥るのです。しかも、自分自身そのことに気づくことすらなくなっていきます。

では『向き合う』とはどういうことなのでしょう。

いえ、『どう向き合うのか』を考える前に、『何と向き合うのか』そこがまず大切なのです。

ここで大切なのは、子供が何歳であろうと、『目標』を明確に決めてあげてください。もし子供が自分で考えることの出来る年齢であるのなら、子供の意志を尊重してから一緒に決めてみてください。

常に何かしらの目標をたてて進む人生と、特に目標もなく楽しいけれども何も生み出すことのない人生。最初にどちらのレールに乗っているのかは親のかかわり方が大きく関係してくるのではないでしょうか。

そして『向き合う』のは必ずしも子供と対面するばかりではなく、
子供と同じ位置で真横に並んで、
手を取り合って、
同じ目線でスピードで、

その『目標に対して』向き合うという事なのです。

 

最初は、小さな日常の目標でも良いと思います。決めたら、子供になった視点で、そして時には親としての視点で、一緒に楽しんで、苦しんで、考えて取り組み、目標に対しての同じ時間を持つことこそが大切です。


 

そのうち子供は自分の意志で将来の夢や進路という目標を自分で作り出していきます。
どうか出来る限り、一緒に向かってあげてください。

学校に、習い事の教室に、塾に行かせていれば良い、は間違いです。
ちゃんと目的を、計画を、進め方を、問題点を、解決策を、一緒に共有してあげて下さい。

受験の頃になっていきなり口を出してきても嫌われますよ?

小さい頃からそうやって一緒に並んで向かっていくことで、親子に信頼関係が生まれるのですから。そして『そうすることが当たり前』の家族の在り方と成り得るのですから。

そして『何と向き合うのか』が定まったならば、そのために何が必要なのか、それは十分に調べて下さい。子供だけでは知識が不十分です。その知識をこちらから広げてあげてみてください。そして十分に調べていくことで、向き合うものに自体に変化が生じたり、より具体的に変わっていくこともあります。

 

ある子供が将来『歌手になりたい』と言いました。
『歌手』は『音楽活動』です。

では歌を歌うことでいいの?
音楽活動には作詞、作曲、歌、楽器の演奏、録音から曲自体を組み立て編集するミキシング、ライブハウスやスタジオの経営、その他こんなにもたくさんのものがあるよ?
裏側にある職業、見えないけど歌う人の周りにはこれだけの人が関わっているよ?

子供が興味を持ったことに関連する、子供の知らない世界をどんどん調べて教えてあげます。すると子供はそこから特に興味をもったものに対して、今度は自分から調べるようになります。

そこから、自分でもやってみようと試してみたり、そしてその専門職に就くには今後どういった進路や資格が必要なのか、など『それとどうやって向き合っていくのか』を一緒に考えていくことに繋がるのです。

そしてそういった考え方が、やがて子供が大人になって独立してからも、一人で常にそうやって目標立てて歩いていく礎となります。

子供の人生と向き合う事とはコントロールするということではないと思います。
将来、どんな道でも選択出来るよう、可能性が花開くよう、環境を作ってあげるということ。それは今しか、そして親しか出来ないことだと思うから。

『何と向き合うのか』目標を定めて、『それとどうやって向き合っていくのか』という方法を一緒に試行錯誤していく。

それが『子供と向き合う』ということではないでしょうか。


小学生という時期はまだまだ無限の可能性に満ちた時期です。

中学は公立か、私立を受験するのか、今どんなスポーツや習い事に興味があるのか、将来なりたい未来像があるのか、あるのならそのために今何をすれば有利か。

芸能人になりたい、スケート選手になりたい、医者になりたい、レーサーになりたい、キャビンアテンダントになりたい、野球選手になりたい、宇宙飛行士になりたい。

なりたいと思うものには小さい頃からそのための努力が必要な職業もたくさんあります。準備が遅れれば遅れるほどに選択肢が狭まってしまうのが現実です。
どうせなれないからと親が選択肢を狭めてしまっては、子供と横に並ぶことはできません。

どうか子供の世界を閉じないで、一緒に向かい合ってみて下さい。

親の繋いだ手こそが、子供にとって大きな翼となるのですから。